エステサロンで脱毛やボディケアを受けたいけれど、肌にはタトゥーが入っている。
そんな時、「タトゥーがあるとエステに行けないの?」と不安になりますよね。
実際、日本ではタトゥー(刺青)が理由で利用を断られるケースもありますが、安心してください。
近年ではファッションの一部としてタトゥーが定着し、タトゥーを許容するサロンも増えてきています。
本記事では、タトゥーとエステの関係や注意点を解説し、2025年現在でタトゥーOKのエステサロン3選をご紹介します。タトゥーがあっても自分らしく美を追求できる方法を一緒に見つけましょう。
目次
タトゥーがあってもエステに通える?断られる理由と対策

「タトゥーがあるとエステは断られるのでは?」と心配する方は多いです。
確かに、公共の温泉やプール同様、一部のエステサロンではタトゥーがある利用者の入店を断る場合があります。
しかしタトゥーがあってもエステに通うことは不可能ではありません。
サロンごとに対応は様々で、小さなワンポイントのタトゥーならOKという所も多く、事前の確認と工夫次第で利用できることが十分にあります。
まずは、なぜタトゥーでエステを断られることがあるのか、その理由を理解しましょう。
そしてタトゥーOKの条件やサロン側の対応例を知り、安心して施術を受けるためのポイントも押さえておきます。
適切な知識と準備さえあれば、タトゥーがあるからと美をあきらめる必要はありません。
エステでタトゥーを断られる主な理由
エステサロンがタトゥーのあるお客様の対応に慎重になるのには、いくつか理由があります。
第一に、安全面の問題です。レーザーや光を使う脱毛機器、低周波や高周波を用いる痩身マシンなどは、タトゥーの色素に反応して火傷など肌トラブルを起こすリスクがあります。
例えばレーザー脱毛の場合、黒や色の入った刺青部分に照射すると、インクが光エネルギーを吸収してしまい、激しい痛みや水ぶくれなど火傷の恐れがあります。
せっかくのタトゥー自体が歪んだり変色してしまう可能性もあるため、サロン側は非常に慎重になるのです。
第二に衛生面や他のお客様への配慮も理由として挙げられます。
タトゥーそのものは適切に管理されていれば不衛生なものではありませんが、施術で肌を露出する場では他のお客様が刺青を目にして不快に感じる場合もあります。
特に大きなタトゥーですと、過去の歴史的背景から反社会的勢力を連想させることもあり、サロンとしてトラブル防止のため受け入れを避けることがあるのです。
こうした安全・衛生・イメージ上の理由から、「タトゥーNG」とするエステサロンが存在しています。
タトゥーOKになる条件とサロンの対応例
一方で、全てのサロンがタトゥーNGというわけではなく、タトゥーの大きさや場所によってはOKとしているところも多くあります。
一般的に、服や下着で隠れる位置にある小さなワンポイント程度のタトゥーであれば問題視しないサロンがほとんどです。
実際、多くのエステでは「4cm四方程度の小さな刺青なら一箇所までOK」「タトゥー部分は避けて施術するので大丈夫」というように条件付きで受け入れるケースが増えています。
逆に、広範囲に及ぶタトゥーや複数箇所に渡る刺青がある場合は、施術機器の使用に制限が出るため断られることが多くなるでしょう。
サロンごとの方針を見ると、有名チェーンでも対応は様々です。
例えば「施術部位の肌状態に問題がなければサイズ問わずOK」とするチェーンもあれば、「小さいもの以外は基本NG」としている所もあります。
老舗サロンの中には刺青がある方は一律お断りというポリシーも見られますが、最近では柔軟に対応する店舗が増えています。
要はタトゥーの状態(範囲・デザイン・肌コンディション)とサロンの方針次第ということです。
タトゥーがあっても安心して施術を受けるためのポイント
タトゥーがある方がエステを利用する際は、事前準備とコミュニケーションが鍵となります。
以下のポイントに気を付けておくと安心です。
- 予約前にサロンのポリシー確認:公式サイトのQ&Aや利用規約を読み、タトゥーに関する記載がないかチェックしましょう。見当たらない場合でも、電話やメールで問い合わせて確認しておくと安心です。
- カウンセリングで正直に申告:来店時のカウンセリングシートやスタッフとの面談で、タトゥーがあることを正直に伝えましょう。隠して施術中に発覚するとトラブルになる可能性があります。
- 隠せるタトゥーはカバー:施術部位とは直接関係なくても、見える場所のタトゥーが気になる場合は、肌色テープやシールで隠しておくと他のお客様の目も気になりません。
- 無理はしない:もし特定の施術がタトゥーのせいで難しいと言われた場合、そのサロンで無理に受けようとせず代替策を考えましょう。他にタトゥーOKの店舗を探す、もしくは施術内容を変更するなど柔軟に対応することが大切です。
要は「事前確認と申告をしっかり行う」これに尽きます。
多くのサロンは相談すれば対応策を提案してくれますし、タトゥーを理由に一方的に門前払いされるケースは減ってきています。
自分に合ったお店を見つけるためにも、遠慮せず問い合わせてみるのがおすすめです。
タトゥーがある部位の施術は可能?
脱毛・痩身などの注意点
タトゥーがあってもエステ自体は利用できますが、刺青が入っている部位への直接の施術には注意が必要です。
ここでは特に需要の高い脱毛と痩身エステに焦点を当て、タトゥー部分の取り扱いについて解説します。
「タトゥーがある場所の毛はどうするの?」「痩身マシンは当ててもらえるの?」といった疑問にお答えしましょう。
レーザーや光脱毛はタトゥー部分に照射できない
前述の通り、医療レーザー脱毛やサロンの光脱毛(IPLなど)はタトゥー部分への照射は禁止と考えてください。
レーザー・光脱毛の仕組みはメラニン色素に反応させて毛根にダメージを与える方法ですが、皮膚に入ったタトゥーの色素にも反応してしまいます。
その結果、タトゥー部分の肌に強い熱が発生し、火傷や水ぶくれなど深刻なトラブルにつながります。
タトゥー除去用の特殊なレーザーとは異なり、脱毛用レーザーは刺青インクにダメージを与えてしまうため危険なのです。
そのため、エステやクリニックで脱毛を行う際はタトゥー部分を避けて照射するのが基本となります。
例えば腕や脚にワンポイントの刺青がある場合は、その箇所をシールやテープで覆い、周囲のみ照射するといった対応が取られます。
刺青が入っている部分のムダ毛については、剃毛で自己処理するか、もしくはニードル脱毛(電気脱毛)など別の方法を検討しましょう。
電気針を使うニードル脱毛であればタトゥー部分の毛も1本ずつ処理可能ですが、施術可能なクリニックが限られるため専門家に相談が必要です。
痩身エステの機器施術も条件付きになる
脂肪燃焼やボディメイクを目的とした痩身エステにおいても、タトゥーのある箇所への機器施術は制限される場合があります。
例えば超音波やRF(高周波)、吸引マシンなど、肌に直接プローブ(機器を当てる部分)を当てる施術では、刺青部分を避けて機器を動かす必要があります。
小さなタトゥーであればその部分だけ当てずに他の部位をケアすれば問題ありませんが、背中一面など広範囲に刺青があるケースでは、十分な施術効果を得られない恐れがあります。
また、一部の痩身マシンでは肌に電極パッドを貼り付けて通電させるものがありますが、刺青部分へのパッド貼付はNGです。
タトゥーのインク成分に反応して火傷やアレルギー反応のリスクがあり、施術側も安全を最優先に考えます。
痩身エステを申し込む際には、自分のタトゥーの大きさ・位置を考慮し、カウンセリングで機器施術が可能かどうか確認しておきましょう。
場合によっては、機械を使わないハンドマッサージ中心のコースに切り替えるなどの提案を受けることもあります。
タトゥー部分を避ければ施術可能なケースも
タトゥーがある部位でも、その場所だけ避けてケアを行うことで施術自体は受けられるケースが多々あります。
たとえば背中に小さな刺青がある人が痩身エステを受ける場合、刺青の部分に機械は当てず、その周囲の脂肪を重点的にケアするといった形で対応可能です。
フェイシャルエステで腕にあるタトゥーは関係ありませんし、脚の脱毛で足首にある刺青部分だけシールで覆って避ける、といった柔軟な対応を取ってくれるサロンもあります。
要は「タトゥー部分さえ除けば問題なく施術できる」というケースが多いのです。
タトゥーが体のごく一部であれば、美容サービス全般を諦める必要は決してありません。
ただし繰り返しになりますが、必ず事前にサロンへ相談してください。サロンごとに機器やサービス内容が異なるため、「この程度ならOK」というラインも様々です。
事前相談でOKと言われれば当日もスムーズに施術できますし、NGの場合でも他の策を考えられるので、お互い安心してサービスを受けられるでしょう。
タトゥーがあっても通えるエステサロン3選【2025年最新】

「タトゥー歓迎」と明言している、または対応が柔軟なおすすめエステサロンを3つご紹介します。
いずれも全国展開している有名サロンで、タトゥーがあっても施術可能な方針を掲げています。
自分に合ったサロン選びの参考にしてください。
| サロン名 | タトゥー対応方針 |
|---|---|
| エステティックTBC | 肌状態に問題なければ タトゥーの大小や部位を問わず施術OK。 赤みなどトラブルの兆候がある場合は施術不可。 |
| キレイサロン | 4cm程度の小さなもの1箇所までOK。 刺青部分は避けて施術し機器は当てない。 |
| AILE(エール) | 傷が治っていれば どの部位・大きさでも施術可能。 ※男性向けメンズエステが中心 |
エステティックTBC
エステティックTBCは全国47都道府県に直営サロンを展開する大手エステチェーンです。
脱毛、ボディシェイプ、フェイシャル、ブライダルなど幅広い美容サービスを提供しており、長年の実績から安全管理やスタッフ教育もしっかりしています。
タトゥーに関しては「刺青部分の肌状態に問題がなければ部位や大きさに関わらず施術可能」という方針を掲げており、比較的寛容です。
実際にカウンセリングでも刺青がある旨を伝えれば、当日どのように施術対応するか丁寧に説明してもらえます。
ただし、タトゥー部分の肌が
炎症を起こしていたり施術に支障が出そうな場合は、安全のためその箇所の施術を見送る可能性があります。
スタッフが肌状態をチェックし、「ここは避けましょう」と判断されたところは無理に行わない方針です。
ハンド施術・マシン施術いずれの場合も同様に柔軟に対応してくれるので、全国規模の信頼できるサロンで安心してケアを受けたい方におすすめです。
キレイサロン (KIREI SALON)
キレイサロンは「エステをもっと身近に」をコンセプトに、都度払いではなく定額制(月額制)で通える新スタイルのエステサロンです。
全国に店舗があり通いやすく、都内では銀座店などが有名です。
タトゥーに対する方針は「4cm四方程度の小さな刺青で一箇所のみならOK、その部分を避けて施術し機器は当てない」というものです。
たとえばワンポイントのタトゥーが肩や足首にある程度であれば施術可能で、それ以上に大きかったり複数ある場合は難しい場合があります。
施術前のカウンセリングでは刺青の有無を確認されますが、小さなものなら特に問題視されません。
気になる方は予約時に「タトゥーがありますが大丈夫ですか?」と問い合わせておくと安心です。
スタッフも慣れており、タトゥー部分にシールを貼るなどして対応してくれるので、リラックスしてサービスを受けられるでしょう。
定額通い放題プランを利用すれば、タトゥーがあっても自分のペースでエステを楽しめるのが魅力です。
AILE(エール)
AILE(エール)はホームケアとエステ施術を組み合わせた「Daily Beauty」を提唱するエステサロンで、主にメンズ向けの店舗を全国展開しています。
横浜や新宿、名古屋など各地にサロンがあり、下半身痩せやフェイシャルケアまでトータルな美容サービスを提供しています。
タトゥーに関して非常に寛容で、「傷口などが無く完全に治癒していれば、どの部位でもどんな大きさでも施術可能」というスタンスです。
実際、多くの男性客がタトゥーありで利用しており、スタッフも刺青への偏見なく対応してくれると評判です。
注意点として、
タトゥーがまだ入れたばかりで皮膚に赤みやかさぶたが残っている場合は施術を断られることがあります。
新しい刺青の場合は、十分に肌が落ち着いてから来店しましょう。
また、AILEではメンズエステが中心ですが、女性向けのサービスも展開しています。
男女問わずタトゥーOKのエステを探している方にとって、心強い選択肢となるでしょう。
まとめ
タトゥーがあるからといって、エステで美しくなることを諦める必要はまったくありません。
確かに一部のサロンでは刺青NGのケースもありますが、近年ではタトゥーを許容する店舗が増え、多くの場合はタトゥー部分を避けて施術することで対応可能です。
重要なのは事前にサロンに相談し、自分のタトゥーの状態を正直に伝えることです。
今回ご紹介したようなタトゥーOKのエステサロンを上手に活用すれば、周囲の目を気にせずリラックスして施術が受けられます。
2025年現在、美容業界も多様性を尊重する方向に進んでおり、タトゥーに対する理解も広がっています。
タトゥーを個性の一部として大切にしながら、エステで心身ともに磨きをかけてください。
きちんと準備と確認をして臨めば、タトゥーがあってもあなたの美を叶える方法は必ず見つかります。